ウォーターサーバー選び6つのポイント、おすすめ5選|家電のプロが解説

2021年7月19日
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蛇口をひねればおいしい水道水が飲める日本。でもその水は本当に安全でしょうか? 家電のプロがウォーターサーバーの選び方を徹底解説。コスト、見るべき6つのポイントなどおすすめを比較しながらご紹介します。
たろっさ
たろっさ (家電販売士兼家電ライター)

家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。

家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。

ウォーターサーバーとは?

ウォーターサーバーは聞いたことがある方も多いかと思いますが、「安全でおいしい水をいつでも好きなときに好きなだけ使用できる家電製品」です。

水道管のサビや消毒のためのカルキなど、水道水にはさまざまな不純物が混在しています。浄水器でろ過して…というのもひとつですが、災害などで水道水が使えない場合は役に立ちません。

そんなときにウォーターサーバーがあればおいしく安全なミネラルウォーターをいつでも好きなときに好きなだけ使用することができます。

飲用以外にも赤ちゃんのミルク作りや炊飯、水拭き時の掃除などにも活用でき、それ以外にも水回りのない場所で使用することで擬似的に給水場所を増やすことにつながり、脱水状態になるというリスクを軽減できます。

しかしながらウォーターサーバーは「ランニングコストが高そう…」「導入の敷居が高そう…」と敬遠しがちな意見もよく耳にします。

そこで今回はウォーターサーバーをさまざまな観点からかみ砕き、どれくらい金額がかかるのか、どういった方式があるのかなどをすべて解説していきます。

ウォーターサーバー選び6つのポイント

ウォーターサーバーを選ぶときのポイントを6つに分けて解説します。

  • ポイント① 電気代(消費電力)
  • ポイント② 便利な機能
  • ポイント③ 水代
  • ポイント④ トータルコスト
  • ポイント⑤ サイズ
  • ポイント⑥ 天然水とRO水の違い

ウォーターサーバー選び|ポイント① 電気代(消費電力)

まずは電気代ですが、ウォーターサーバーは冷水と温水の2つの蛇口が付いているものが非常に多いです。

つまり、保冷と保温を同時に行っているということになりますので、そのまま24時間365日使用となると非常に莫大な電気代がかかってしまいます(と、たろっさは思います)。そうならないためにもメーカー各社で独自のエコモードやスリープ機能などを搭載して電気代を抑える工夫を行っています。

中にはウォーターサーバーと電気ケトルを一体化し、お湯を都度沸かす方式にすることで、保温にかかる電気代を削減したアイデア製品も

※コスモウォーター|ECOTTO(エコット)

一番多いエコモードの種類は、保温する温度を設定できるものが一般的です。電気代が気になるという方はその点をしっかりチェックするようにしましょう。

ウォーターサーバー選び|ポイント② 便利な機能

給水方式は大きく分けてボタン式、レバー式、コック式の3種類があります。

ボタン式はオシャレで見栄えもよく、量の調節などもしやすいですが、停電時に使用できないものも多いというのがネックです。

レバー式は片手で使用できる上に、停電時も使用できるというのがメリット。しかしながら、細い注ぎ口のものなどには給水しづらいということがあります。

コック式はアナログのためいちいち両手で操作しなければいけませんが、災害などには非常に強いです。

  • ボタン式はおしゃれだけど、停電時に使用できないものが多い
  • レバー式は片手で使用できて、停電時も使える
  • コック式は両手で操作が必要だけど災害には強い

また、チャイルドロック機能に関しては小さいお子さまがいるご家庭ではマストな機能。火傷や事故のリスクを減らすことができます。

ボタン式では電子ロックで押しても操作できないようにできたり、他の方式でも2ヵ所の操作を同時に行わないと使用できなかったり、子どもが触れない場所にあるレバーを引かないと水が出せなかったりと、さまざまありますのでこちらも押さえておきましょう。

  • ボタン式は電子ロックで操作を制限できる
  • 2ヵ所の操作が必要なものも

ウォーターサーバー選び|ポイント③ 水代

多くのウォーターサーバーは水を購入するノルマというものが存在します。ノルマや量、方式は各メーカーさまざまですが、多くのサーバーで用いられている方法が「1ヵ月における最低使用以上の使用をしないと追加料金が発生する」といった方式が多いです。

たとえば月額基本料金が4,000円の場合、毎月送られてくる水の量というのは一定になっており、追加で増やすことはできても、減らすことができるサーバーはほとんどありません

休止をしたりすると別途事務手数料がかかる場合などもあるため、そのあたりは事前に確認するようにしましょう。

ウォーターサーバー選び|ポイント④ トータルコスト

毎月のノルマをしっかりクリアしていれば、前述の水代以外の金額がかからないサーバーも多くあります。しかしながら自己都合で配送を長期間中断してしまったり、故意や過失でウォーターサーバーを壊してしまったりした場合は料金が発生することもあります。

また、2年しばりや3年しばりの契約を途中解除してしまうと、違約金やサーバーの撤去料金が発生する場合もあります。各サーバーの利用規約をしっかり熟読して、トラブルにならないようにしましょう。

サーバーを購入できるというメーカーもありますが、購入すると月々のコストは抑えられるものの、メンテナンスに料金が発生するようになるなど複雑な料金体系の所も多数あります。

ウォーターサーバー選び|ポイント⑤ サイズ

ウォーターサーバーは物によって大きさに差があります。だいたい100cm前後~140cm前後の中に集中しており、子どもから大人まで幅広い層で使用できるユニバーサルデザインを採用していることが多いです。

コック式やレバー式など、形的にあまりオシャレに気を遣っていないサーバーであればそこまで来客などが来ても目立たないキッチンの片隅にひっそりと置かれている場合が比較的多め。

反面、スイッチ式やデザイン性に優れている製品はリビングなどのみなが使用しやすいところに置くというのが良いでしょう。

もちろん大前提としてウォーターサーバーは原則電力が必要になりますので、コンセントが近くにないと使用できないという所は失念しないようにしましょう。

ウォーターサーバー選び|ポイント⑥ 天然水とRO水の違い

ウォーターサーバーで使用される水は、「天然水」と「RO(アールオー)」水の2種類が大多数です。

天然水は全国各地の名水地である南アルプスや富士山などで採水された原水、もしくは原水に近い水を提供しています。ミネラルがバランスよく含まれており、栄養面、飲みやすさに非常に優れているのが大きな特徴となっています。

RO水は原水をRO膜と呼ばれる逆浸透膜でろ過して作られる水のことで、およそ1,000万分の1mmまでの小さな不純物まで除去することが可能。海外では海水を真水に変えることさえ可能とまでいわれている技術です。

※(編集部注)日本でも行われている技術


天然水とRO水の違い

全国の上水をRO膜でろ過して提供できるため、輸送のコストを抑えることで天然水よりお得に使用できることも多いのが特徴になっています。

ウォーターサーバー購入、家電のプロからアドバイス

しっかりと料金比較を行うようにしましょう。水を使用するというのは一般家庭では当たり前のことですし、水道水以外でその当たり前にお金を払うことになるわけですから、当然ランニングコストが安く、自分の生活に合ったものを選ばなければなりません。

1ヵ月に使用する量がとにかく少なく、安全な飲料水を飲みたいという方はとにかくノルマが少なめのものを選ぶと良いでしょう。

1リットルあたりの水代比較よりも少なくて料金がお手頃というものを選べば無駄が少なくなることが多いです。

家族が多い、オフィスで使用するなどの大量消費が想定される場合は1リットルあたりの水料金が安く、追加注文も安くできるタイプのウォーターサーバーがおすすめです。毎月それなりに使うけど月によって水の使用量はまちまち…という方に特におすすめです。

  • 1ヵ月に使用する量が少ない場合は、とにかくノルマが少ないものを選ぶ
  • 大量消費が予想される場合は、1リットルあたりの水料金が安く、追加注文も安くできるものを選ぶ

おすすめウォーターサーバー5選|家電のプロはこれを選ぶ

ここでは、家電のプロたろっさが選ぶ「つかってみたい、おすすめのウォーターサーバー」をそれぞれの特徴と選んだポイントもあわせて5選ご紹介します。

信濃湧水|エコサーバー

信濃湧水の「エコサーバー」は、月に使用する水の量がそこまで多くなく、かつバラツキがあるという方に特におすすめの料金方式を取るウォーターサーバーです。

信濃湧水|エコサーバーを選んだポイント

月額の利用料金が「エコサーバー」を使用した場合は330円、「通常サーバー」を使用した場合は0円と最安。3ヵ月で1,620円の水を4本使用すればその他に料金もかからないため、維持費が非常に安く済むのが大きなメリット

本体の水は10℃以下、お湯は80℃以上と保冷、保温ともに及第点です。スライドロックのチャイルドロックが付いているため、小さいお子さまがいるご家庭でも安心して使用できます。

水は信濃の標高1,220mから湧き出す湧水を原水としており、硬度16の超軟水。クセがなく飲みやすい水になっています。

月額電気代の目安 約580円~
便利な機能 二重チャイルドロック/自動クリーニング
水代 1,620円/本(11.4L)
トータルコスト 水代+サーバーレンタル料330円/月
サイズ 幅:31.0cm/奥行:33.0cm/高さ:100.5cm
水の種類 天然水
  • 維持費が非常に安く済む。毎月使用量がそこまで多くなく、バラツキがありそうな方に特におすすめ

コスモウォーター|ECOTTO

コスモウォーターのECOTTO(エコット)は、温水部分を電気ケトルにして使う時に使う分だけ沸かせることで、月々の電気代を大きく抑えることのできるウォーターサーバーです。

コスモウォーター|ECOTTOを選んだポイント

電気ケトルも一緒に収納して使うことができるので場所を取らずに多機能というのが大きなポイント。操作パネルはボタン式になっているため、スタイリッシュな見た目というのもうれしいですね。

水は使用本数を決めて自動で配送を行ってもらうタイプの料金体系で、長期休止などをしない限りは水代以外にかからないのが特徴です。

月額電気代の目安 約125円~
便利な機能 ロック付きドア/電気ケトル機能
水代 2,052円/本(12L)
トータルコスト 水代のみ
サイズ 幅:31.0cm/奥行:34.8cm/高さ:129.0cm
水の種類 天然水
  • 電気ケトルも一緒に収納! 場所を取らずに多機能。しかも電気代を大きく抑えれる

フレシャス|dewo mini

dewo mini(デュオミニ)は、業界最小、置き場所に困らないフレシャスの人気ウォーターサーバーです。デザイン性に優れており、メタリック調の近未来的なフォルムがキッチンだけでなく卓上やベッドのサイドテーブルなど、水が欲しい場所にしっかりと調和してくれます。

フレシャス|dewo miniを選んだポイント

本体にUV-LEDを搭載しており、水に直接照射することで、自動で水の殺菌を行ってくれるのがメリット。静音性が高いため、寝室などでも活用できるというのも大きな利点です。

また、月に3箱以上水を購入するとサーバーの月額レンタル料金が0円になるサービスや、サーバーを購入することで毎月の使用料金を抑えるといった多様な料金形態も人気の秘密です。

月額電気代の目安 約490円~
便利な機能 卓上使用可軽量パック/UV-LED殺菌/エコモード
水代 999円/本(4.7L)
トータルコスト 水1箱(4パック入り3,996円)+サーバーレンタル料550円
サイズ 幅:25.0cm/奥行:29.5cm/高さ:47.0cm
水の種類 天然水
  • 業界最小で置き場所に困らない。静穏性が高いため、寝室などでも活用できる

クリクラ|クリクラサーバーL

クリクラの「クリクラサーバーL」は、導入コスト、月額利用料金が低く、初心者の方にも使いやすいウォーターサーバーです。水は逆浸透膜を透過させて不純物を取り除いたRO水を使用しており、雑味がなくまろやかな口当たりの水になっています。

クリクラ|クリクラサーバーLを選んだポイント

リターナブルボトルを使用しているので余計なゴミが出ないのもメリット。停電や災害時にも強いコック式を採用し、ラクラク操作ですぐに安全な水を飲めるというウォーターサーバーの基本が詰まった製品になっています。

月額電気代の目安 約1,000円~
便利な機能 チャイルドロック
水代 1,460円/本(12L)
トータルコスト 水代+サーバーレンタル料(基本無料。3ヵ月で6本未満の場合、1,100円/月)
サイズ 幅:30.5cm/奥行:35.0cm/高さ:99.0cm
水の種類 RO水
  • 導入コスト、月額利用料が低いため初心者にも使いやすい。ウォーターサーバーの基本が詰まった製品

ワンウェイウォーター|smart

ワンウェイウォーターの「smart」は、業界でも最安水準の水料金が支持されているウォーターサーバーです。RO水と天然水の両方から選ぶことができ、特にRO水は500mlあたり約56円という驚異のコスパを誇ります。

ワンウェイウォーター|smartを選んだポイント

驚異のコスパに加え、力の弱い方向けに足元でボトル交換が完了するというのは地味ながらもユーザー目線のウォーターサーバーとなっています。サーバーの月額レンタル料がどんな形態であれ一切かからないのにエコモードや静音などの高機能であるのも良いですね。

月額電気代の目安 約400円~
便利な機能 チャイルドロック/エコモード/静音/ボトル足元交換
水代 RO水:1,350円/本(12L) 天然水:2,052円(12L)
トータルコスト 水代のみ(別途違約金 サーバー交換手数料等有)
サイズ 幅:30.0cm/奥行:34.0cm/高さ:110.0cm
水の種類 RO水・天然水
  • 驚異のコスパで、業界最安水準の水料金。レンタル料ゼロなのに高機能も評価

おすすめウォーターサーバー5選|比較表

サーバー名
信濃湧水
エコサーバー
コスモウォーター
ECOTTO
フレシャス
dewo mini
ワンウェイウォーター
smart
実質月額【24L】
(水+サーバー)
3,741円~
4,104円
5,651円~
2,700円~
(RO水で配送スキップを利用時)
月額電気代の目安 約580円~ 約125円~ 約490円~ 約400円~
カラー ホワイト ホワイト/ブラック メタリックブラック/スカイグレー/カッパーブラウン ホワイト/ピンク/ベージュ/ブラック/グリーン
水の種類 天然水 天然水 天然水 RO水(ミネラル含有)/天然水
使いやすさ
公式

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ウォーターサーバー選びのポイント、おすすめのまとめ

今回さまざまな性能のウォーターサーバーの中でも特に、「導入コスト」「性能」「水の品質」のバランスを考えながら商品の選定を行いました。上記に紹介した製品はそれぞれ重視しているポイントが少しずつ違います。

もちろんユーザーの皆さんの求めるものというのもそれぞれ違いますし、ウェイトの置き方ももちろん違うという中でも選んで後悔のないものを選択しましたので、ぜひとも検討してみてくださいね。

※この記事は2021年1月時点の各社公式発表情報を元に作成しています。商品や金額が異なっている場合もございますのでご了承ください。